繊細さんの素晴らしい能力として「思考の深さ」があります。
これは、1つの出来事に対していろいろな可能性を考慮して最適な回答を考えるといった能力なのですが、実は、この思考の深さが原因で思考が止まらないといった問題が起こる時があるのです。
本来であれば、深い思考力は問題解決などの為には、素晴らしい能力となるのですが、完璧主義なマインドもある繊細さんは、自分が導き出した答えが本当に最適なのか?と考えてしまい、思考がぐるぐるして抜け出せなくなってしまう時があります。
多くの書籍などではこのぐるぐる思考の事を「反芻」と紹介されており、牛などが胃に入った食材をもう一度戻して咀嚼(そしゃく)する事を示している事から、反芻思考とも言われています。
ぐるぐる思考には2種類ある
一言でぐるぐる思考と解説していますが、正確には2種類あるとされており、1つは「リフレクション」と言われており、もう1つは「ブルーディング」と言われています。
リフレクション
リフレクションはぐるぐる思考の中でもポジティブな思考の事を指します。特にプラスの要素の物が多く、失敗の原因を追究し、同じ過ちを犯さないようにする為の行動であったり、自分を客観的に振り返り、将来に向けて改善策を考える時などに行う志向になります。
ブルーディング
こちらは、ネガティブな側面が多い思考となります。特徴としては、ネガティブな出来事を「不運だった」「自分が間違っていた」というスタンスで振り返り、理不尽な感情や不満感が募りやすくなります。
特に問題となるのが、こちらの思考になり、長期間に及ぶ場合はメンタルにも影響が出る場合があります。
ぐるぐる思考は止められる。
考えが止まらなくなってしまうのは、その思考事態に未来の不確定要素があるからなんです。
そのぐるぐる思考を止める為には、思考自体から未来や過去の出来事を省く事、つまり、「今」に終点を置く事が重要です。
もちろん、過去から未来を予測して対策を考える事も重要ですが、最も重要な事は、その思考にとらわれ過ぎて、他の事に影響が出ている事や、あなたの気持ちが前に進んでいない事や、あなた自身の気持ちが不安に負けている事なのです。
だからこそ、まずは「今」に集中する事で、ぐるぐる思考を止める事を優先して行いましょう。
なぜぐるぐる思考になるのか?
未来の不安を少しでも解消したいという考えは、完璧を求めてしまう繊細さんにとって、不確定要素のある問題となり、ぐるぐるしやすい傾向にあります。
ぐるぐる思考は、繊細さんの能力が影響している事もあります。
- 鋭敏な洞察力
繊細さんは細かい部分まで気づく能力に優れています。この能力により、周囲の状況や人々の感情を敏感に察知しますが、同時に過剰に分析してしまう傾向があります。 - 高い共感力
他人の感情や状況を深く理解し、共感する能力が高いです。この特性は、他人の気持ちを深く考えすぎてしまう原因になります。 - 豊かな創造性
繊細さんは想像力が豊かで、様々な可能性を考える傾向があります。この能力は、同時に過度な心配や妄想につながります。 - 優れた細部への注意力
細かい点に注目する能力は、完璧主義的な傾向を生み出し、些細なことにこだわり続ける原因となります。
これらの能力は、本来適切な使用が出来ている場合は、素晴らしい能力となりますが、上手くコントロールが出来なくなると、不安や過度な思考となって、負担となってしまう事があります。
原因は不安からも来る
ぐるぐる思考の原因として、あなた自身の不安が原因でもあります。
繊細さんは感受性が高い為、どうしても不安な事に対して敏感になり、「何とかしなくては」とあっせってしまいます。その為、周囲から安心できる材料を探そうとしたり、次に起こる事を想像したりと思考が回り続けてしまいます。
その為、新たに得た情報を更に深掘る事となり、思考が回ってしまうのです。
そして、その思考に抜け漏れが無いかなど、気になってしまう事で更に思考が回ってしまうのです。
ぐるぐる思考を止めるおすすめ法
「このまま時が来るまで思考し続けてしまうのか?」
「寝ようとしても考えが止まらない!」
と不安を感じている方もいるかとは思いますが、ぐるぐる思考を止める為のおすすめの方法が有るので、こちらでご紹介させていただきますね。
ヨガやマインドフルネス
ヨガやマインドフルネスといった方法には、体調管理だけではなく、思考法や呼吸法などにも効果もあります。
マインドフルネスでは、「今この瞬間に意識を向け、判断せずに受け入れる」という心の状態を目指している為、繊細さんの思考問題には最も適しています。
また、ヨガにも共通している内容として、呼吸法といった自己コントロール方法があり、ストレスや思考が影響してきた際に、呼吸によってあなたの気持ちをコントロールする事ができます。
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代表的な呼吸法として
4・7・8呼吸法
この呼吸法を行う事で、一度心を落ち着かせる事が可能です。
実際にセミナー参加者に体感してもらった結果、8割以上の参加者から「ホッとできる」「ちょっと気持ちが楽になった」と回答をいただきました。
また、一部の方からは、「体が温まる」と言う意見も出ていました。
それ以外にも不安に対しての対処法をこちらでまとめてみましたので、気になる方は参考にしてくださいね。
ジャーナリングをしてみる
ジャーナリングとは、頭の中にある思考を紙に書き出す事で、問題の整理や自己分析などを行う事ができる方法です。
この方法に関しては、多くの書籍で紹介されており、アレンジした方法なども出てきています。もちろんアレンジされているという事は、効果があるからこそであり、自分に合わせた方法にカスタマイズも可能です。
個人的には、どうしても発散できない場合に、書いた紙を思いっきり破り捨てるという物理的な発散を行うことが出来る事もおすすめです。
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私のセミナーの主催メンバーの中にも、趣味がジャーナリングというメンバーもいますが、彼女に言わせると、「最初慣れるまでがは癖があるけど、なれるととても思考整理に役立つそうです。
私も「0秒思考」と言う著者:赤羽雄二さんの書籍をまねてジャーナリングをよく行いますが、この書籍の方法を使用する事で、自分でも驚くような事を書き出す事があり、それを客観視する事で、新たな発見をする事があります。
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マッキンゼーで14年間活躍した著者の独自メソッド――
それは、「メモ書き」によって思考と感情の言語化をトレーニングすることで、
どんな人でも確実に頭がよくなり、心も鍛えられるというもの。
気分を変えて運動する
運動に関しては、健康にもいい影響がありますが、それと同じように精神・思考・肉体と多くの恩恵が得られます。
その中でも、ウォーキングや筋トレなどの運動を行うことで、ストレスを発散し、ネガティブな思考から気をそらし、気分転換を行えるだけではなく、ぐるぐる思考によって散漫になった注意力の改善にも効果があります。
また、ウォーキングを行う事で、物理的にも問題から離れる事で、脳内をリセットできるといった効果もあります。
「今ココ」と意識する
思考の問題に取って、最も重要な考え方は、自分の現在の状態に集中する事になります。ぐるぐるの原因には、過去の起こった事をもう一度思い出して、一人反省会をしてしまう事や、未来の不確定要素を考える事にあります。
その時間軸を飛び越えた事に悩むよりは、今最も集中す目きことに着目し、意識を集中させる事こそが重要なのです。
まとめ
今回ご紹介した繊細さんの思考に対する問題である。「ぐるぐる思考」についての原因や解決方法をまとめてみました。
この原因は思考が深く、創造性が高いなどの気質が悪い方に影響を与えてしまう事や、帰れない過去の事に囚われてしまう事や、不確定要素などを考えて思考が定まらない状態になる事が原因とされています。
そのような状態を克服する為には、
- ヨガの呼吸法
- マインドフルネス
- ジャーナリング
- 簡単な運動
などといった方法を取り入れる事で解消できる可能性があります。
あなたも思考の整理を行い、しっかりと進むべき方向を定める事で、きっと生産性の高い時間を過ごす事ができるようになりますよ。
あなたの人生が、今より楽しくなりますように。
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